



第1問
形式に変更なし。出題される語のレベルも標準的。
第2問
A やや難。ストレートに語彙力を試す問題と、構造的知識を運用できるかどうかを試す問題が出題された。
B 昨年並。形式に変更なし。
C パーツが6個から5個へ減少。短文化されたことにより構造を把握する力が求められる問題となっている。やや難化。
第3問
ABCともに形式に変更なし。レベルは易化。
第4問
ABともに、グラフや広告文そのものより、文章を読んで情報を処理する力がカギとなった。しっかりしたパラグラフリーディングをできるかどうかの差が、かかる時間や手応えの差につながったと思われる。
第5問
昨年とは異なり、パラグラフ分けされた形で出題された。分量がやや増加するも内容は読み取りやすく、レベルは昨年と変わらない。ここでもパラグラフリーディングの力が要求されており、日本語のミニ要約をとりながら読み進めていける力があれば、迷う選択肢はない。
第6問
第四問・第五問で若干の分量増加に配慮してか、第六問の長文内容も受験生にとって読み取りやすいものになっている。今年は最後の問題の形式が変更になったため、AとBのセクションに分かれた。形式に変更があってもレベルに大きな違いはなかった。本文から読み取るべき情報が多く、ここでもやはり、平易な文章をスピード感をもって読めるパラグラフリーディング力が必要。
昨年のセンター試験平均点は122.8点。今年も120点前後か。
『数学ⅠA』
問題形式 大問数(4)、出題形式とも昨年と同様。
難易度 昨年並み。
予想全国平均 65~67点前後
内容 ここ数年、出題される分野が固定されている。第1問・第2問は昨年並みの難易度であり、しっかり学習をしている受験生にとっては手のつけやすい内容であった。第3問は(1)で円が2つ登場し、その位置関係を問う目新しい問であった。第4問はカードの枚数の割には5に固定して解くことになるので、見た目ほど難しくはなかった。また、昨年にはなかった場合の数を求める問題が復活した。得意、不得意関係なく平均的に得点できると思われる。
『数学ⅡB』
問題形式 大問数(4)、出題形式とも昨年と同様。
難易度 やや難化。
予想全国平均 48~50点前後
内容 第1問の〔1〕指数対数は昨年に比べて易化した。基本通りやれば問題ないはず。〔2〕三角関数は昨年に比べて難化した。取り掛かりで少し動揺してしまった受験生も多いかも知れない。第2問の微分・積分は昨年並みで、しっかり学習をしている受験生にとっては手のつけやすい内容であった。第3問の数列は、bn+1とbnの関係式からの変形で差がついたであろう。難度としては昨年より難化した。後半は決まりきったパターンの問題。第4問のベクトルが6年連続して空間ベクトルから出題された。全体的に計算量が多く、昨年より難化したが、計算でゴリ押しすることもでき、得意、不得意でかなり出来に差がつく恐れがある。
全体としてやや易化 予想平均点(118~120点)
(概括)
全体的にやや易化した。昨年度平均点111.3よりも大幅に上昇するのではないか。育英予備校の予想は118~120点。特に古典分野で点数の上昇があるものと考える。根拠としては文章量が大幅に減少し、時間的にも余裕があったのではないかということと、悩ましい選択肢はあったものの基礎的な選択肢もあり、バランスのとれた出題であったことがあげられる。
(評論)
「人間の自己意識」が境界に生まれるという内容の文章。昨年と比べると内容はやや抽象的で受験生に好悪の差が出る出題か?設問数は10で、1つ減った。大問の中では一番難易度が高いように思われる。
(小説)
井伏鱒二の文章。難易度は標準。古い文章ながら文章は読みやすい。但し設問の選択肢に紛らわしいものがあるので、そこに引っかかってしまうと思ったよりも点数が伸びないか?
(古文)
出典は江戸の随筆。文章は昨年と比べても、短く内容も読みやすい。但し、和歌や国語表現の問題の選択肢が紛らわしく、高得点者は少ないかもしれない。しかしきちんと勉強しておけば得点できる設問もあり、バランスがとれている。
(漢文)
文章・設問ともに読みやすく・解きやすい出題であった。基礎をしっかり固めておけば、答えが瞬時に選べるものもあった。かなり易化したと考えられる。
『化学』
問題形式 大問数4(昨年同様),小問数26(昨年25),解答数28(昨年同様)
難易度 昨年よりやや易化
予想全国平均 70点前後
内容: 大問数は変化無く,小問数は昨年より1問増加したが,解答数に変化はなかった。これは小問内でa・bと分かれる問題が減少したためである。また,昨年,一昨年と出題されていた8択の問題が出題されず,4択の問題が2問出題された。加えて,6択の問題が減少し,5択の問題が増加した。
近年頻出である実験に関する操作や結果から考察する問題も昨年のような難易度の高いものでなく,また,計算問題も複数の過程を考える問題が少なく,平易なものが多かった。全体として,過去に出題された問題と近い形式のものが多く,過去問で演習していた受験生には解答しやすかったであろう。
全体の難易は,平均点が56.57点とやや難しかった昨年と比較すると易化したと考えられる。平均点は昨年より上がり70点前後となるのではないかと思われる。
全体としてやや難化
予想平均点59~61点 (前年63.36点)
2006年以降、大問の順番と分野は統一されており、本年(2012年)も変更はみられなかった。対前年の設問数とマーク数は、それぞれ30問から1問増加し31問、32個から1個増加し33個となり、前年と比較すると量的にやや増加した。すべての大問で、これまでセンター試験でほとんど出題されたことがない初見の問題が出題されたが、これらは、難易度的には標準~やや難であった。全体的には、前年度よりやや難化したと考えられる。
第1問 細胞
内容 これまで、問6(シナプスにおける興奮伝達の阻害)はセンター試験ではほとんど出題されたことがない問題である。近年、センター試験ではこのような初見の実験・考察問題が出題される傾向がみとめられるが、それらの多くは内容が易しいことが多く本年の問題も同様であった。初見の問題は戸惑う受験生がいるが、内容が易しいことから難易度的には標準であると考えられる。他の問題はセンター試験で頻出の標準的な問題である。
設問数とマーク数 それぞれ6(±0)、7(+1)(括弧内は対前年増減数。以下同様)
難易度 全体的に標準
第2問 生殖と発生
内容 これまで、問2(果皮のでき方)と問3(種皮の遺伝的性質)はセンター試験ではほとんど出題されたことがない問題である。近年、センター試験ではこのような初見の知識問題が出題される傾向がみとめられるが、基礎知識(重複受精、花の構造、真果・偽果、細胞質遺伝など)を的確に把握していた受験生には解答できただろう。他の問題はセンター試験で頻出の標準的な問題である。
設問数とマーク数 設問数:6(±0)、マーク数:6(±0)。
難易度 問2と3はやや難。他は標準
第3問 遺伝
内容 これまで、問5(不完全優勢)と問7(細胞学的地図と遺伝学的地図)はセンター試験ではほとんど出題されたことがない問題である。しかし、内容が易しいことから難易度的には標準であると考えられる。他の問題はセンター試験で頻出の標準的な問題である。
設問数とマーク数 それぞれ7(+1)、7(±0)
難易度 全体的に標準
第4問 刺激に対する動物の反応
内容 これまで、問2(無脊椎動物(カニ)の浸透圧調節)はセンター試験ではほとんど出題されたことがない問題である。しかし、育英予備校金沢と金沢育英センターで生物の講義を受講した生徒には予想問題のひとつとして解説されたものであるため、彼らは解答できただろう。第4問Bは近年センター試験で類似の問題が複数回出題されている標準的な問題である。
設問数とマーク数 それぞれ6(±0)、6(±0)
難易度 問2はやや難。他は標準
第5問 環境と植物の反応
内容 これまで、問3(真の光合成速度推定のために必要な測定値)はセンター試験ではほとんど出題さたことがない問題である。他の問題はセンター試験で類似の問題が複数回出題されているが、図の読み取りが苦手な受験生には難しく感じられたかもしれない。
設問数とマーク数 それぞれ6(±0)、7(±0)
難易度 問1~3はやや難、問4と5は標準、問6はやや難
出題形式: 大問数4(昨年同様),小問数21(昨年同様),解答数22(昨年24)
難易度: 昨年よりやや易化
内容: 大問数,小問数に変化は無かったが,解答数が2つ減少した。その中で,グラフや図を選ぶ問題が6問出題されている。総合的な物理に対する理解が求められる問題であったといえる。一方,組み合わせを選択する形式の問題は減少した。また本年より,解答用紙の形式が,大問別のものから,全体での連番へ変更されていたため,模試などと異なり戸惑った受験生もいたものと思われる。
内容としては,公式をそのまま当てはめるだけのものから,やや複雑な計算が必要なものまでバランスよく出題されていた。図や問題文から状況を読み取り,計算式を立て,さらにその式を考察する能力を問われる問題が出題されていた。過去問演習や模試の際に,解答のみでなく,解答に至るまでの過程を確認していた受験生が力を発揮する問題であった。
全体の難易は,10年に比べ大幅に易化した11年のものと比べると,難化したといえる。ただし,複雑な考察を必要とする問題は無く,標準的かやや難しい程度の難易度であった。問題文,図からの読み取り,または式の考察で差がつくのではないかと思われる。平均点は60点に少し届かない程度と予想される。
日本史
やや易化(予想平均点62前後)
2010年度と出題構成は同じである。
昨年同様、政治史よりも文化史、経済史などが半分以上を占める。36問中15問は文化史の関連問題である。
時代の並びかえ問題も、第1問の問3、第4問の問3のように文化史が題材となっている。
文化史や社会・生活史を丁寧にやっていた生徒は簡単なレベルであるが、整理できていないと辛い。
全体的に穴埋め問題や一問一答式の問題は易しいものが多い。基本的な問題で取りこぼしが無ければ、点数はある 程度は確保できるレベル。
世界史
やや易化(予想平均点63点前後)
古代史と戦後史が増加した。アジア、アフリカ、東欧など各地域の歴史も出ている。
受験生は幅広い地域をカバーしておく必要がある一方で、中世~近代の西欧史が減ったのでやり易いはず。
難しいのは第1問の問9のような時代・年号の把握問題。
36問中13問は年号・年代把握問題なので、センターの世界史は年号把握が侮れない。
穴埋め・正誤判定は易しいものが多かった。
地理
難化(予想平均点61点前後)
資料の読み取りなどで判断に時間がかかる問題が多い。
全体的に考えて解く問題が多く、時間をとられる。
暗記事項をミス無く素早く解くことが必要。
『現代社会』
問題形式 大問数(6)、設問数(36)とも昨年と同様。
難易度 易化。
予想全国平均 64点前後(昨年平均61.76点)
内容 各分野から万遍なく出題。基本事項を問う問題や近年の過去問と類似したものが多く見られた。また、社会常識や選択肢をよく吟味すれば解ける問題も多く、現社をしっかり勉強した生徒にとっては難なくできたであろう。
『倫理』
問題形式 大問数(5)、設問数(38)とも昨年より1問増加。
難易度 やや難化。
予想全国平均 67点前後(昨年平均69.42点)
内容 各分野から出題。基本思想の正確な知識力や読解力が問われた内容であった。また、選択肢をよく吟味しなければ正解にたどり着けないものもあった。
『政治・経済』
問題形式 大問数(5)、設問数(38)とも昨年と同様。
難易度 標準
予想全国平均 58点前後(昨年平均58.97点)
内容 各分野から出題。基本的理解を問う問題や過去問と類似した多くしっかり勉強した生徒にとっては簡単であったろう。また、今回は複雑な計算問題がなく、No.11の問題も落ち着いて分析すれば解けるはず。
『倫理、政治・経済』
問題形式 大問数(6)、設問数(39)。
難易度 倫理19問。政経20問。問題は『倫理』、『政経』と同じ。
予想全国平均 68点前後(今年が初年度)
内容 各分野から出題。細かい知識を問う問題もあったが、悪問ではなく、落ち着いて臨めば解けただろう。

